エジプトのアラビア語というのは、エジプトで話されている口語のアラビア語。
エジプト方言と言われています。アンメーヤとか、アンミーヤといいます。
庶民の間で話されている言葉ですね。
アラビア語方言の本ではエジプト方言が一番多く出ているのではないでしょうか?
そんなエジプト方言を勉強できる本をご紹介します。
実際使っていたものや、新しいバージョンの物もあります。
エジプト旅行行ってきました!!
エジプトを知るための本などのご紹介!!
エジプトのアラビア語!エジプト方言を学べる本
- 旅行ですぐに使える本
- じっくり勉強できる本
- 辞書
を見ていきたいと思います。
旅行で使えるエジプト方言の本
エジプトで旅行に持っていくならこの本。NHKラジオ講座でもご活躍の、榮谷温子先生が執筆されており、専門家の監修が入っていて安心です。
なにより、アラビア語が手書きでなく印字されていてかなり読みやすい。ほぼ全ページにわたってカラーのイラストまたは写真つき。イラストをエジプト人に見せて使えます。
ホテル、レストラン、市場、買い物など旅行や観光に必要な事柄を網羅。それに加え、エジプトの映画、観光地の歴史、宗教、建築などの細かい説明もありアラビア語だけでなくガイドブック的にも使えちゃいます。
心配な事故や病気トラブル時の表現ものっていて、困った時にはとても便利。
最後には日本文化に関するアラビア語の説明ものっています。これを見せて現地の人とコミュニケーションが盛り上がりそうです。(これは文語なので正則アラビア語です。)
私は日本文化をアラビア語に翻訳する勉強をしていたのですが、けっこう詳細に網羅していて、普通にアラビア語の勉強本としてかなり重宝しました。
もう一つの指差し会話帳の方が有名ですが、私的にはこちらの本がおすすめです。
こちらは有名ですね! 指差し会話帳のエジプト方言版です。
Kindle版 旅の指さし会話帳 エジプト 電子書籍版 サンプルページで試し読みできます!
エジプト方言で「はい」という言葉が、この本では「ハードル」とのっていてちょっと違和感。ふつう「はい」は「アイワ」かな?と思います。
「ハードル」は、私がハーンハリーリというイスラーム地区にあるお土産市場でぼったくり被害にあった時に、助けを求めた警察官が上司と会話している時に「はい」を「ハードル」と言っていました。ちょっとかしこまった言葉?なのかも。
ぼったくりの話を見たい方はこちらからどうぞ。笑
aiwaっていう日本のメーカーあるよね
そうそう、アイワって聞くと電化製品が浮かぶよね
アラビア語表記が手書きなので若干読みにくいですが、こちらもカラーのイラスト入りで単語も豊富にのっています。イラストもかわいいので読み物としても楽しいです。
じっくりエジプト方言を勉強できる本
こちらも有名な、小池百合子さんが書かれたアラビア語エジプト方言の本です。
古い本なのでAmazonでは少し高額ですね。メルカリだと少し安くでありそうです。
アラビア文字でなく、ローマ字+カタカナ表記になっていて音で会話を覚えていく感じです。そもそもアラビア文字の習得だけでも結構な時間がかかってしまいますし、言語を勉強する時って音から入る方が自然なのかもしれませんね。子供が言葉を覚えるように。
「3日で覚える」とありますが、まったくの初心者であれば3日でやりきってしまうのは多少しんどいかと思いますが、気合をいれて取り組めば無謀でもないかも。
個人的には、この本けっこう好きです。色々余分な部分をそぎ落として、重要なところを確実に押さえて進んでいく。すぐに使える表現も多く、エジプト方言初心者には十分。
子供が覚えていく過程のようなイメージで、「色々覚えなきゃ」と思わずに、これだけ覚えたらいいんだ、となんとなくホッとできる1冊です。
大きさは小さめ。たて約15cm、横8cmほど。
こちらはCDつきのエジプト方言の本。大学教授でもある石原忠佳先生が書かれた本。
アラビア文字表記でなくローマ字+カタカナ表記のみ。こちらも音を頼りに勉強していく感じですね。
前半で基本的な文法事項を勉強して、後半は実践編で実用的な会話フレーズや単語がのっています。文法事項を少しおさえたい方にはおすすめです。
字が大きめで文字と文字の間にも余裕があり読みやすい。厚さもなく薄いので、カフェなどで気が向いたときにパラパラとめくって勉強するには良いかもしれません。
実用編の会話は、あいさつ、レストラン、ホテル、電話、交通、ショッピング、トラブルなどやはり旅行で使える想定の本になっています。
ちょっと古い本なんですが、この「エクスプレス」シリーズは「ニューエクスプレス」と進化し新しい本がでていて、分かりやすいと評判が良いようです。
国立民族学博物館教授の西尾哲夫先生、師岡カリーマ・エルサムニーさんの著書。
これは実際私が持っている、昔のエクスプレス、エジプト方言バージョンです。1997年。「カセットテープ別売り」とあるのでだいぶ時代を感じます。笑
この本はもうまさに、エジプト方言をがっつり勉強したい方におすすめ。
文法事項を一から固めていって、2人のやりとり形式で長い会話文がのっています。基本的にローマ字+カタカナ表記ですが、後ろに各スキットのアラビア文字表記ものっています。
エジプト方言の本で、詳細なものはこのエクスプレスシリーズぐらいでしょうか?専門的なものはちょっと言語学者のような学術書?になってしまうのかもですね。
以下、ニューエクスプレスシリーズをのせておきます。
長渡陽一先生の著書。CD付きです。2011年発売。
ニューエクスプレス エジプトアラビア語 CD付 2019年発売
こちらも長渡陽一先生の著書。CD付きです。2019年発売。
こちらはニューエクスプレス エジプトアラビア語 Kindle版もあり、Amazonのサンプルページで何ページか見ることができます。
アラビア語 エジプト方言の辞書
こちらは英語の辞書になります。
The Rough Guide to Egyptian Arabic Dictionary Phrasebook 2
手のひらサイズのポケット辞書。
英語 → アラビア語が半分、アラビア語 → 英語が少し。アラビア語 → 英語はアラビア語表記がないのでちょっと残念。
知りたい単語を英語で簡単に引けて便利。
こちらも割とお気に入り。簡単に引けて気軽なのが良いのかもしれません。
アラビア語が学べる教室紹介
本で勉強しつつ、アラビア語の教室へ。
ネイティブの先生と会話の練習ができる学校を紹介します。
エジプト人の先生がいれば、エジプト方言が学べると思いますが、一度問い合わせてみてくださいね。無料で体験レッスンも受けられるようです。
オンラインで受講できる学校を見ていきます。
欧米・アジア語学センター
欧米アジア語学センターは小島よしおさんのお父様が校長先生である語学学校。
受講生の目的に合わせたコースが充実しています。
ユニークなのは、海外赴任者やそのご家族向けのレッスン。言葉の通じない、知り合いもいない国に赴任てなった時。しかもアラブ圏。不安ですよね。そんなご家族に寄り添ってくれるレッスン。ネイティブの先生に現地の情報を得ることもできて疑問点はクリアにできそうですよね。
オンラインレッスンはZoom、Skype OK。
日によって先生が変わることなく担当制を採用されています。
通学だとフリードリンクのサービスなんかもあるそう。家が近くなら通学でも良いですね。本の貸し出しサービスもあり。
あと小島よしおさんが副校長に就任され広報を担当しているそうです。会えるかもしれませんね。
そんなの関係ねぃ!楽しそうだから行ってみよ。
私は地元の小さい語学スクールに行っていましたが、2年後にはつぶれてしまったので実績があって歴史のある学校だと安心できますね。